ほうかごのロケッティア

大樹連司「ほうかごのロケッティア School escape velocity」(ガガガ文庫)を読みました

最近流行のスクールカーストものと、ロケットものとが、見事な融合を果たしています。

ぼくは「王立宇宙軍」を観ていないので、本作の魅力の半分近くがわかっていないことになってしまうのかもしれませんが、それでも、やっぱり、ロケットは、かっこいいです。

たとえ、半世紀後に、ユーリ・ミハイロコフさんの奥さんを死なせてしまうことになってしまっても。



ロケットもの、というモチーフは、ある意味では、傑作になることが約束されているとも思うのです。

仲間と苦楽を共にし、課題や困難を乗り越えて、最後には、血と汗と涙の結晶が、天高く突き上っていく……。

これ以上ないドラマティックな展開で、盛り上がらない理由がありません。

まさに、男の子の夢、です。

某いつもニコニコ這い寄る動画サイトさんの技術部による一連の宇宙進出計画と同様に、胸が熱くなって、血が沸き立ち、肉が踊りだすかのようです。



また、ヒロインの、「クドリャフカ」こと久遠かぐやさんが、また、素敵でして。

化物語」の戦場ヶ原ひたぎさんに、「マクロスF」のシェリル・ノームさんが融合したような、暴言デレとでも言うべき完璧超人さんなのです。

うらやましい。


もう一人のヒロイン、那須霞翠さんの健気っぷりも素敵ですし、
顧問の内浦愛紗女史のライダーっぷりもかっこいいです。



スクールカーストの部分に関しては、
……お腹が痛くなりそうです。



そんなこんなで、「王立宇宙軍」も、観なくちゃ読まなくちゃですな〜ノートに追記です。