アサルトガールズ
が、体調管理に失敗してしまったせいか、正直、ちょいと眠たかったです。
まず、オープニングからして、何を言いたいのかよくわからないナレーションが、延々と垂れ流されて、
本編が始まってからも、ズタボロのおっさんが黙々とただひたすら歩いてるだけ、みたいな。
舞台となる世界を提示するために必要だったみたいなことがパンフレットには書かれていますけど、
いくらなんでも冗長ではないかと……
うーん、ぼくには合わなかっただけで、合う人には合うのかもしれませんけども。
女性陣は、黒木メイサさん、菊地凛子さん、佐伯日菜子さん、お三方ともたいへんお美しくて、
そういう意味では、監督のテーマだという“女優を美しく撮る”という点に関しては、存分に満足なのでしょうけれど、
お話については、これ、短編で充分ではないかしら?
なんというか、これといった目新しさがあるわけでもなくて、
なんだかな〜、と。
とりあえず、押井監督の以前の実写作品とかをまったく観ていないので、
押井監督の中の問題意識や作品の狙いみたいな文脈がさっぱりわかっていないような人間が観るべきではなかったのかなぁ、という感想くらいしか持てませんでした。
うーん、パンフレットの押井監督インタビューを読むと、どうにも、「実写でファンタジー」ということに対して、必要以上に硬く構えてしまっているような姿勢が見える気がします。
『ファンタジーというのは、一から十まで全部作らなければならない』、とか。
世界の成り立ちについては、そのとおりかもしれませんが、
それを全部言葉で説明しようとしている感じがして、
そのくせ、大事な部分は作中ではよくわからずに、こうやって監督の言葉から補完しなくちゃならない……
うーん、ファンタジー世界って、わざわざ説明されなくても、登場人物たちがちゃんと生活している感じが描写されていればなんとなく入り込めるものだと思うのですが、
この作品では、ひたすら砂漠を移動するか、バトルするか、程度しかないから……
おお、○○、死んでしまうとは情けない!
とか、オマージュしてても仕方ないんじゃないかしら。
あとは、レリエルさんの影みたいなのとか。