禁煙バトルロワイヤル

太田光・奥仲哲弥「禁煙バトルロワイヤル」(集英社新書)を読みました。

某SomethingOrangeさんで話題にもなっていましたが、
ヘビースモーカーの爆笑問題太田さんと、主治医で肺がん治療の専門家の奥仲医師との、バトルロワイヤル、というか対談です。

愛煙家と嫌煙家の対立ではありますが、一方的に自分の立場を主張するだけではなくて、相手への配慮を忘れない、大人な対談です。

太田さんは喫煙の制限が増えている現状をある程度受け入れているようですし、
奥仲医師も、ただタバコをやめろ、というのではなくて、タバコのデメリットをしっかりと理解した上でそれなりに体作りをしていれば、タバコを吸っても構わない、みたいな立場のようです。

本書は禁煙に関する話題を扱っているので、もちろん、タバコのデメリット、怖さについても、紹介されていますけれども、
一方では、その視野は広くて、幸せとはなんぞやとか、芸事の間の大切さとか、民俗的な話とか、平和って退屈だよねとか、
(個人的な印象として)太田さんらしいお話が展開したりもします。

また、喫煙の制限には寛容な態度ではありますが、行き過ぎた禁煙運動には疑問を呈しています。

本末転倒というか、主旨がずれてしまっていることに対しての違和感、みたいな。


ぼく個人としては、タバコ問題にはあんまり関心がなかったりするのですが、
規制の問題については、マンガやらゲームやらでもいろいろあるようなので、とりあえず「マンガ論争勃発」を読まなくちゃ、と改めて思ったりしたのでした。