idea 334

デザイン雑誌「idea」334、(2009.5)号、誠文堂新光社の、
『漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈前編〉』という特集が、おもしろいです。

あずまきよひこさんの「よつばと!」を代表として、コミックスやライトノベルの装丁とか、アニメのDVDのパッケージのデザインについて、それぞれのデザイナーさんごとに紹介されています。


まず、なんといっても目を引くのが、表紙にもなっているよつばさん。

よつばと!」や前作「あずまんが大王」のデザインを手掛けているよつばスタジオさんは、単行本だけでなく販促物や広告に至るまで総合的に扱っている稀有な例ということどすが、
コンセプトやターゲットをしっかり見据えた上で、デザインが練られていることがよくわかります。


また、コミックスの装丁について、デザイナーさんのお名前は、これまでまったく気にしたことがなかったのですが、
こうして同じデザイナーさんの手掛けたものが並べられると、作家さんの個性とは別に、デザイナーさんの個性というのも確かにあるものなんだなぁ、ということがわかって、おもしろいです。

ぼくはわりと店頭で表紙買いすることも多いのですが、案外、コミックスの好みは装丁のデザイナーさんの傾向に支配されている部分も少なくないのかしら、なんて思うのでした。


こういう、ちょいと違った角度からマンガを見てみるのも、楽しいものです。