原作:結城浩、作画:日坂水柯「数学ガール」上、メディアファクトリー

帯から引用。
『数学を何より愛するミルカさん。
彼女に憧れる「僕」。
「僕」を慕ってくる後輩テトラちゃん。
3人が描く単位円の軌跡は、やがて……。』
というお話です。


わりと典型的なボーイミーツガールの展開だと思うのですが、このお話が一風変わっているのは、会話の話題が数学中心というところです。

ミルカさんとは、ミルカさんが問題を出して「僕」が解く、という関係、
テトラちゃんには、「僕」が数学を教える、という関係、
そこからちょいとずつ変化していきます。

数学といっても、素因数分解とか三角関数とか、比較的初歩の代数のお話で、
それも丁寧に、言葉の定義からしっかり説明してくれます。

まぁ、ミルカさんとはやや複雑なお話もありますが、
数列の話から、回転の話、複素平面の話、と徐々に展開される数学の話題が、
「僕」とミルカさんとテトラちゃんの関係と密接にリンクして展開されていく様子は、鳥肌ものです。