Fate/Zero 3
虚淵玄「Fate/Zero 3 散りゆく者たち」(TYPE-MOON BOOKS)を読みました。
全4巻の第3巻です。
いよいよ、聖杯戦争の均衡が崩れます。
一人また一人と力尽きていく乱戦の中、
セイバーさんは、自らのマスターである衛宮切継さんの
非道な策謀を目の当たりにします。
セイバーさんの誇る騎士道とは正反対の邪悪な行為ですが、
しかし、切継さんの信念は、
騎士道をも屈伏させるような、曇りのないものなのでした。
セイバーさん、前巻では王として、ライダーさんやらアーチャーさんやらにいぢめられ、
今回は騎士として、切継さんにスッパリ切り捨てられてしまいました。
おまけにアーチャーさんからはイヤらしい目で見られる始末。
まさに、セイバーさん受難の物語、です。
それはともかく、切継さんの、まっすぐで曇りのない、悲痛で絶望的なその信念が、
皮肉にも「とあるモノ」を呼び寄せて、おそらくこれが、最後の悲劇の引き金になるんだろうな〜、
というところで、最終巻へと続きます。
減ったとはいえ、まだサーヴァントの過半数が残っているわけで、
聖杯の行方も気になるところです。