竹本泉「よみきりものの… 北国楽園」エンターブレイン

『よみきりものの…』シリーズの5巻目、です。

あー、『アップルパラダイス』ネタとか、すぐにはわかんないです〜
『てきぱき』も『ルプ☆さらだ』も

それはさておき、収録作品は6編。


「流れていく」

惑星間通信機では、惑星上で迷子になっても居場所がわからない、という教訓と、

海の底にはハイウェイがあって、その流れに乗って色々なものが流れつく場所がある、という仮説と、

世の中の甥っ子姪っ子には妙な話をしなきゃいけないとかいう法律のお話。


「北国楽園」

南半球では北国の方が楽園ですよね〜、というお話。

前話との繋がりが、なんというか、もう、素敵♪


「停滞サトミー」

変なお話を光の速度で量産する作家さんのお話の続編。

作家さんは、人の考えたネタでお話を書きたくない、というお話。


「かおりさまざま」

本ばっかり読んでると、本と紙とインクのにおいがしみついてカビくさくなっちゃいますよ〜、というお話?


「匠太郎とアンジェリケ 甘いフルーツのかおり事件」

魔法関連の仕事が得意な探偵さんの続編。
ゴーストには報酬は払えません、というお話。


「ウロボースの日」

かわうそ?みたいな異星人ウロボースが世界を支配しようとするお話。


ということで、作者ご本人は、『今回のテーマは中途半端』とか書いてますけど、
各話の繋がりはずいぶんしっかりとしていて、連作もののような感じを受けました。

まぁ、あとがきで自己つっこみしてますが、とりとめなさが、このシリーズいちばんの魅力かなぁ、とも思います。