Re:package | livetune feat. 初音ミク
Re:package | livetune feat. 初音ミク
を聴きました。
巷で話題の【初音ミク】さんのアルバムだそうで。
ネット動画の方面には疎いもので、あんまり詳しいことは知らないのですが、
人工的な合成音声ヴォーカル?という理解でいいのかしら…
とりあえず、聴き易いですね。
元々、この手のぴこぴこ音楽が好きだというのもありますが、
人工的というか加工されたような声は、この手の音楽には似合っていると思います。
無機質というほど表情が無いわけではなくて、所々、歌詞によっては不意打ちのようにハマッてる部分があって、不覚にも涙腺が弛んだりしました。
02_Packaged は、ちょいと卑怯といっても過言ではないのではないかと思ってしまいます。
♪うまく歌えるといいな
♪ちゃんとできるようにがんばるよ!
って。
ずるいです。
ピュグマリオンコンプレックス的な、人工物に対する感情には、
完全無欠な存在に対する憧憬と、
不完全ゆえの愛着とがあるのではないかと思いますが、
この場合は後者でしょうか。
HMX-12みたいな。
チューリングさんだったか、中国語の部屋だったか忘れましたが、
外見上、まるで人間のように感情を持っているかのごとく振る舞って見える対象は、
果たして感情を有しているのか否か、みたいな議論は大昔っからあるらしいですが、
歌を聴くという受動的な行為においては、発信している側の感情の有無なんてものは些細な問題なのかもしれないな〜とか思ってしまいます。
聴きようによっては未熟とも受けとれる歌声は、むしろ、聴き手の内面を反映しやすいのかもしれない、とも思ったり。
「初音ミクという楽器」という表現も、なるほどとは思いますが、
少なくともこのアルバムでは、人間離れというほど逸脱はしていないのかな〜とも思ったり。
「楽器」扱いであれば、もっと無茶な使い方もありそうなものですが…
あるのかしら?
というわけで、あんまり知らなかった世界をようやく知ることができた上に、初音ミクさんが大人気なのも頷けるアルバムでした。