ぱきすタン

ちまきing「ぱきすタン」(三才ブックス)を読みました

パキスタンが、もし1人の少女だったら?」ということで、
インド、パキスタンバングラディシュをムガール三姉妹として描く、世界史四コマ漫画シリーズの第2弾です。

ちなみに、第1弾は、「あふがにすタン」(三才ブックス)です。

あふがにすタン」と「ぱきすタン」は対になっている部分もあって、同じ話(事件)を両方の違った視点から読むことができたりします。


あふがにすタン、ぱきすタンといった中東諸国が中心ですが、
ぶりてん様、めりけん様、ろしあん様といった大国様や、いちおうひのもとさんも登場します。

親しみやすい萌えキャラとして描かれている上にフルカラーで、とても読みやすいです。


あふがにすタンは涙目であふ〜とか言いますし、
ぱきすタンは素直になれない感じのいわゆるツンデレさん風味だったりします。

ばんぐらたんは語尾が〜でしゅですし、
ひのもとさんは巫女さんだったりします。

ぶりてん様は女王様で、めりけん様は暴走するとおっかないです。


このシリーズは、史実を元にした四コマ漫画ではありますが、
見開きの左ページに四コマ一本が載っていて、右ページはその解説、という体裁になっているので、
漫画本というよりは、歴史の参考書という感じもあります。

中東は、正直あまり知らない世界ではありますが、
初心者に向けて書かれているので、噛み砕いて分かりやすく表現されています。


テロの問題、核の問題、パキスタンでの震災などなど、また、つい先日のパキスタンでの痛ましい事件など、
報道で断片的に見掛けるような事件の背景を知るための、ひとつの手掛かりとなる作品だと思います。


あふがにすタン」での、
アフガニスタンの最大の悲劇は「国際社会から忘れ去られてしまったこと」にある』
という作者からのメッセージは、示唆的です。

アフガニスタンをはじめとする中東問題に限らず、
無関心と過干渉は諸問題の根源なのかな〜、とか思います。




まぁ、難しいことは考えずに、ぱきすタン萌え〜とかってレベルで楽しむのもありだよな〜とも思うわけですが。