電脳コイルビジュアルコレクション

電脳コイルビジュアルコレクション(徳間書店)を入手しました。


「ビジュアルコレクション」という書名ですが、中身はほぼ「原画集」です。

磯監督のコメントを引用すると、
『この本は、主に「作画」に興味のある方々のために、アニメーションが作られる過程で作られる「原画」などを集めたものです。
初めてご覧になられる方には少々敷居が高いかもしれませんが、画面になかなか現れない描き手の技巧や情熱がもっとも現れるのが「線画」であり、そういった普段は見えにくい部分を堪能してもらえたら幸いです。』
とのことでして、正直、ほんとに敷居が高いです。

が、わからないなりにも、絵の凄さを感じることはできます。

電脳コイル」の登場人物たちの、活発で繊細な挙動の根源を見ることができます。

とにかく、かっこいいイサコ様が大量に掲載されていて、幸せな気分に浸ることができます。

イサコ様の象徴ともいえるツインテールの、表情豊かな動きといったら!


他には、主人公のヤサコの扱いが大きいのは当然として、
京子の顔芸とか、ダイチが元気に走り回ってる様子などが目立つところでしょうか。


さて、大部分はPart2の本編原画で占められているわけですが、
Part1では版権イラスト、Part3では絵コンテラフなども掲載されています。

版権イラストは、原画・レイアウトと対になっていて、ちょっとしたコメントの書き込みなども楽しめます。


絵コンテラフは、コンテ発注のために磯監督自らが書いた『ストーリーボード的なもの』だそうです。

DVD特典の絵コンテ集よりも更に磯監督の頭の中にあったイメージに近いようです。

コメントの書き込みなども豊富で、こだわり具合が見て取れます。


というわけで、一介の視聴者にとってはちょいと手に余る部分もありますが、
電脳コイルの魅力を支えたスタッフのこだわりが凝縮された、贅沢な一冊です。




ところで、AURAの屋上神殿は、イサコ様の玉座の影響も少しはあるのかしら?
なんて思ったりしてしまったり…