原作/藤野千夜、漫画/志村貴子「ルート225」(講談社シリウスKC)。


こちらは、姉のエリ子さんと弟のダイゴくんが、いつの間にかちょっとズレた違う世界へ行ってしまうお話です。

ズレた世界では、疎遠になっていた大久保ちゃんと仲直りしていたり、
ダイゴくんの同級生で亡くなったはずのクマノイさんが生きていてエリ子さんと親しくなっていたり、
何より、両親の姿が見えなくなったり、電話だけは通じたり…

なんとも奇妙なことになっています。


こちらも、後悔とかちょっとした選択肢の違いみたいな部分もありますが、
すっきり「間違い探し」というわけにはいかなくて、なんだかもやもやした感じが残ります。



というわけで、ちょいとズレるお話を並べてみたわけですが、
構造としては、ボトルネックの方が好みです。

比較対象がはっきりとした形で存在していて、細部まで理詰めで構成されているように思います。

その分、読後感は最悪ですが。