野性時代「総力特集・ぼくたちの米澤穂信」

野性時代vol.56、2008年7月号(Kadokawa文芸Mook)を、ようやく読みました♪

発売から一か月近く経ちますが…


お目当ては、66ページにわたる、米澤穂信さんの特集です。

ロングインタビューに恩田陸さんとの対談、米澤さん本人による全作品解説、古典部シリーズ隠れネタ大公開、米澤穂信を作った100冊の物語、コミカライズ「わたし、気になります!」などなど…

古典部シリーズ最新短編、「連峰は晴れているか」も掲載されています。


で、興味深かったのは、恩田陸さんとの対談「こんなミステリが書きたい!」。

恩田さんの著作は「六番目の小夜子」しか読んでないのですが、
お二方には「オマージュ」という共通項があるようで…

とにかく膨大な数の作品名が挙げられていて、わりと名前やタイトルだけは聞いたことがあるものも多いのですが、
この中でまともに読んだことがあるのは、麻耶雄嵩さんの「まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事」くらいで…

結局、この対談の結論と同様、『だから、古典も読もうね』ってことですね〜


さて、もうひとつ大きいのが、「米澤穂信を作った100冊の物語」、全冊コメント付きです。

というより、『100冊の本という登場人物をそなえた「物語」です。』です。

ミステリからSF、ライトノベルゲームブックにマンガまで、古今東西、幅広くまんべんなく取り上げられています。

コメントも短いながらも100冊が連なるように並べられています。


で、こちらの中からも、既読のものを羅列してみると、

04. ゴールディング「蠅の王」
14. 恩田陸六番目の小夜子
40. 鶴田謙二「The Spirit of Wonder」
76. ダニエル・キイスアルジャーノンに花束を
94. 高畑京一郎タイムリープ あしたはきのう」
98. 中井英夫「虚無への供物」

…6/100って、ずいぶん少ないですね〜

さほどマイナーな作品というわけでもなくて、むしろ有名なものも多いのですが…



ところで、米澤さん特集以外にも、たくさんの連載やら読切短編やらが掲載されているわけですが…すみません、読み切れません


あ、表紙を飾っている、堺雅人さんのインタビューも掲載されています。

映画「ジャージの二人」だそうです。

堺雅人さん、素敵ですね〜