「C.M.B.森羅博物館の事件目録」8巻(講談社コミックス)

C.M.B.は4編。

一つ目の「1億3千万人の被害者」
…これは、なんというか、痛烈な皮肉ですね。

ぼくは、TVでニュースを見ることがわりと多いのですが、
時折、このようなイヤな感じを覚えることがあります。

マスメディアの怖さ、ですね。

『加害者だって人間はただの一人もいないんだ』

重たい言葉です。


二つ目、「メテオライト」。

カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地。

カザフスタンでありロシアでもある難しい場所に、隕石が落ちました、というお話。

本題は隕石の所有権をめぐるいざこざです。

が、加藤元浩ファンとして注目すべきは、ツングースカの大爆発。

加藤さんが、以前、「ツングース・ファイル」というお話を連載していたのを読んでいた身としては、なんとも感慨深いお話でした。


三つ目は、「櫛野村奇譚」。

『櫛野村』の由来と、猫神社に伝わる不気味な伝説にまつわるお話です。

スキー場で遭難して、伝説の舞台へタイムスリップする、というベタベタな展開の伝奇ものですね。


四つ目、「牡山羊の像」は、森羅博物館の模様替えのお話。

博物館の模様替えって、大変そうですけど、楽しそうですね〜


森羅くんのお母さん、初登場でしたかしら?




今回、殺人事件はQ.E.D.の「人形殺人」だけでした。

血なまぐさくないのは大変けっこうなことだと思います