津田雅美「ノスタルジア」、白泉社
4作品収録の読切作品集、です。
「ノスタルジア」は、殺人兵器だったアンドロイド・シリウスと、その『里親』となる警官・摂刈谷のお話。
「恋愛は、普通。」は、男性に愛されまくりのかわいい男の子・李良と、『夜叉ヶ岳リング事件』以来引きこもっていた、黒くて長い髪の女の子・伊東さんのお話。
伊東さんは、椎名軽歩「君に届け。」の黒沼爽子から、素直さや健気さを差っ引いた感じでしょうか。
感情の起伏が激しめな、『放っておけない』感じでかわいらしい人です。
『赤い実』は、ファンタジー風の専制君主な世界で、力で王座を掴んだ弟と、生まれてからずっと幽閉されていた姉のお話。
「な忘れそ」は、優秀な2人の男の子、鳴神春亜と南友也のお話。
絵柄を試行錯誤してるような感じもあるでしょうか。
というわけで、収録作品中3/4で、男性同士な雰囲気があったりして、ビミョーに居心地の悪さを感じつつ、こんなのも悪くないかもな〜なんて思ってしまったりでした。