大ロボット博 〜その2〜

ASIMOショー、実際にボールを蹴ったり、ダンスを踊ったり、飲み物を運んだり、走り回ったりする姿を目の前で観られるのは、やっぱり嬉しいし、感動的です。
とくに、ASIMOが、全身を使って走るところ、映像で宙に浮いているところを拡大して見せられると、素直に「すげ〜!」と思います。
が、一方で、ロボットの限界も感じてしまいます。
ASIMOを魅せるのに苦心している様が思い浮かんでしまいます。



本展示の解説で、人型ロボットの開発は、すぐに実用化に結び付くわけではなくて、その過程で得られた個別の技術が、別分野の自動車や家電製品に拡散していく、というような説明がありました。
最先端の科学技術の結晶であると同時に、技術の牽引役を担っているのだそうです。

なるほど、江戸時代のからくり人形も、そのような位置付けだったのかも、ですね。


人型ロボットの研究は、必然的に「人間自身」の追究に繋がるという部分も、魅力的です。

ホンダの二足歩行の開発過程でも、実際に人間が歩くメカニズムを研究するところから始めています。
また、脳科学や心理学とも密接に関わってくるでしょう。
ロボット工学はますます医学に近付くのかもしれませんね



ところで、家庭用ロボットって、需要あるのかしら?
アトムとかドラえもんとか…

今のASIMOレベルでは、家に入るのはまだまだ難しいですかね…
あんな、専用の容器で恐る恐る飲み物を運ぶくらいでは…


食事支援ロボットみたいなのは、需要あると思うんですよ。
身体の障害を補佐するための技術は有用でしょう。
地雷撤去とか災害救助とか、極限環境での作業みたいなのも大事でしょう。

が、ASIMOは、用途がよくわかんないですよね…
動いてる姿は魅力的ですが…

ロボットとのコミュニケーションって、必要なのでしょうか?

ユーザーインターフェースとしてのコミュニケーションはあってもいいとは思いますが…

ロボットとのコミュニケーションを主眼にするのでは、本末転倒な気がします。

人間関係を補佐するような存在であってほしいと思います。