キョウコのキョウは恐怖の恐

諸星大二郎「キョウコのキョウは恐怖の恐」を読みました。

狂犬、秘仏、貘、鶏小屋のある家、濁流、の5篇が収録されています。
帯には、「日常に潜む『恐怖』を鮮やかに描く5篇」とあります。実際、日常の中に異物が紛れ込むような感じで、「子供の遊び」とか、コミック幽のあもくんシリーズの雰囲気に近い印象かなぁ、と思います。

あと、結構怖かったです(T_T)


以下、あらすじとか書いてますが、適当というかいい加減というかデタラメなので、信用しないでください。


狂犬は、農業技術のお話。
「鰯の埋葬」の雰囲気に、ちょっぴりSF風味を足した感じでしょうか。
このキョウコさんは、無邪気でかわいらしい感じ。

秘仏は、お寺の行事のお話。
叙述トリックみたいな?
主人公の意識というか記憶がどんどんあやふやになっていって、なにがほんとなのか、わからなくなる感じ。
クライマックスの場面は、怖いというか気持ち悪いです。
このキョウコさんは、ミステリアスですね。
神出鬼没。

貘は、貘を食べるお話。
スプラッター
血は見たくないです(T_T)
このキョウコさんは、ちとヒステリックな感じ。
猟奇的?

鶏小屋のある家は、卵のお話。
幽霊+変身、かなぁ…
「魚の夢を見る男」みたいに、じわじわと心理的に追い詰められてくような。
キョウコという名前は出てないですが…謎の女の人は、妄想というか想像力が豊かな感じ。

濁流は、昔話。
お年寄りが夢うつつに子どもの頃を思い出すような。
キョウコさんは、影も形もなし(T_T)
まさか、奥さん?