名探偵 木更津悠也

麻耶雄嵩「名探偵 木更津悠也」を再読しました。

「京都の街に出没する白い幽霊に導かれるように事件は起こる。本格推理の極北4編。」
という紹介文の通り、四つの殺人事件を名探偵木更津悠也が解決するお話です。

以前読んだときは、白幽霊の存在に気を取られてしまったわけですが、実際は、まぁ、…(*^_^*)ゴマカシ


以下、ネタバレ注意


本作品の要点は、「名探偵」の資質とは何か?というところにあるようです。
強靱な意思と、毅然たる姿勢。
推理能力は二の次、みたいな(*^_^*)

ワトソン役であり記述者である香月くんが、「名探偵」木更津悠也のことを尊敬(?)し、彼の活躍する姿が好きで仕方ない、という様子が、なんというか、微笑ましい(?)感じなわけですが、困ったことに、「名探偵」よりも先にワトソン役のほうが先に真相に達してしまいます。
なかなか解決できない「名探偵」にやきもきしたワトソンくんは、仕方なしに、それとなく、「名探偵」にヒントを出したりするわけです。
ちょうど、『名探偵コナン』で、コナンくんが毛利探偵にするように。

で、「名探偵」が真相を明かす様子を眺めて、「かっこいい!」とか「少し不満が残った」とか言う始末。
おもしろいなぁ(*^_^*)