ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語─夢の楽園

原美術館ヘンリー・ダーガー展」に行ってきました。

えと、正直、戸惑っています。

絵としては稚拙な感じですが、色彩は華やかですし、怪獣(ブレンゲン?)の造形もユニークだと思います。
少女たちと大人との戦争の物語も、ちゃんと読めば、それなりに何かしら感じるところがあるのかもしれません。
が、今のぼくは語るべき言葉を持ちません。

ただ、ヘンリー・ダーガーという人がいて、膨大な量の絵や物語を遺して、孤独に亡くなりました、ということを知っただけ。
これらの作品を好きか嫌いかも、自分で判断できていません。


今回の展覧会では、拷問や殺戮といった残酷な情景は、意図的に展示していないようです。
彼の生活していた部屋の写真や、彼の作品を発見した人など、むしろ、ヘンリー・ダーガーという人がいたんだ、と紹介する意味合いが強いのかなぁ、と感じます。


さて、この人の作品の魅力は?
少女がいっぱい?
大人と子供の対立?
不思議な動物や植物?
独特の世界観?
華やかな色彩?
拷問や殺戮などの残酷性?
孤独に膨大な物語を書き続けたこと?

…夢や幻想や妄想をハッキリした形に残してしまったこと?


う〜ん、一個人の妄想が、形となって遺ってしまうというのは、衝撃的かもですね。

どうにも、唐沢なをき「まんが極道?」 第一話秘密の花園 と重なってしまいます…(^_^;)



そんなわけで、いろいろ考えてはみたものの、よくわかりませんでした、という結論です。
スミマセン